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どうして高齢者が熱中症になりやすいのか?
2018年8月10日
なぜ高齢者が熱中症になりやすいのでしょうか?原因は3つあります。
1.体温調節能力の低下
汗は体温を下げる作用がありますが、加齢に伴い汗が出にくくなります。
2.水分の摂取量が少ない
通常、水分が不足すると脳が水分補給の指令を出しますが、高齢者はこの働きが弱まります。
その上、「のどの渇き・脈が早くなる・立ちくらみ・吐き気・血圧低下」などの脱水症状の症状が現れ
ても、「持病のせい」「いつもの状態」と軽視してしまい、気付くのが遅れます。夜間の頻尿や尿漏れ
の心配から水分摂取を我慢する方も多いですが、非常に危険です。
3.水分が出てしまう
体が脱水症状になると「水分を体外に排出しないように」と尿が濃くなりますが、腎臓の働きも弱って
いるので、尿濃度はあまり濃くならず、水分が排出されてしまいます。
汗が出たり、のどの渇きを覚えたら赤信号で、高齢者の方は特に、本人の自覚症状が無いまま倒れることもありますので、ご家族など周りの方が注意しておく必要があります。
熱中症はちょっとした注意で防ぐことができます。
次に、熱中症にならないためのポイントを挙げてみましたので、普段から心がけてみてくださいね!
☆ 熱中症にならないためにはどうする?
1.定時の水分補給を習慣にする。
具体的には、起床時・朝食後・10時・12時・15時・17時・夕食後・就寝前に各200ccの
水分(大きなコップ1杯)を補給する。暑い日はその倍くらい飲んでも構いません。
飲むのは、冷水やお茶でOKです。
2.手が届く所に水分の入ったコップを置いておく。
無理して飲まずに、一口ずつ飲むだけで水分摂取が習慣になり、摂取量も大幅に増えます。
3.外出前にはコップ3杯くらいの水分をとり、直射日光にはなるべく当たらないようにする。
帽子などをかぶり、1時間に1回は休憩するようにしてください。
特に暑い日中はできるだけ外出を避けてください。
高齢者は冷房を嫌がる傾向にありますが、暑さによる体への負担は想像以上なので、あまり我慢せずに扇風機や冷房を使って温度調節をするように心掛けましょう。
これからが夏本番です。こまめな水分補給と温度調節で暑い夏を元気に乗り切りましょう!